No.1663 2006.9.5.
発行 泉北教職員組合

夏の教研
子どもたちと豊かな学びをどう創っていくか

 二学期を目前に控えた八月二十六日(土)、今泉博先生(北海道教育大学釧路校助教授・元東京都の公立小学校教諭)を迎えて、夏の教研が開かれました。
 「荒れた」子どもたちを担任した経験を穏やかに語られ、そこで教えられたこと、実践した授業方法などを具体的にわかりやすくお話してくださいました。
 「学問とは問いつつ学ぶということ。教えたいことを教えない、推理・想像を子どもたちが働かせるような授業づくりが大切。」と今泉先生は訴えます。
 また、今泉先生がいつも心に留めていらっしゃることばとして「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく」を教えていただきました。わたしたちもこの言葉を心に留めつつ、二学期から頑張ろうと元気とやる気をかき立てられた教研でした。



【参加者の感想】
・今年、新任で四月からの一学期はあっという間にすぎてしまいました。頭ではわかっていてもなかなか教室を「まちがえる場」にできない毎日でした。今日のお話を聞いて、改めてとにかくまちがえて話し合って学び合える教室にしようと思いました。
・「推理・想像」を高める授業の大切さを痛感しました。常日頃自分のしている授業を深く反省すると共に、今後の授業への力をたくさんいただいたように思います。もうすぐ二学期が始まりますが、今泉先生のお話を聞いて、新学期又、元気にがんばれそうな気がしました。今日はどうもありがとうございました。
・授業の核心は「教えたいことを教えない」と言われたのが心に残りました。二学期からの授業に生かしていきたいと思います。
・今日は登校日で久しぶりにクラスの子どもと会いました。その子どもたちを思い浮かべ「子どもの声を聞く」ことをおろそかにせず、またこの学期を頑張りたいと思いました。力が出ました。ありがとうございました。

みんなで参加しよう! 秋の教研

10月14日(土)「先生のがっこう」
         「夜回り先生」の水谷修さん
       PM2:00〜 サンスクエア堺
         事前に申し込みが必要です。

10月21日(土)大教組教研(全体会)
      PM1:00〜泉佐野・いずみの森ホール

11月11日(土)泉北青年フェスタ
        「父母とどうつながるか」(仮題)
        AM10:00〜 和泉・コミセン

11月12日(日)大教組教研(教科別)
        AM9:30〜 岸和田・光陽中

11月19日(日)大教組教研(問題別)
          AM9:30〜 貝塚・一中


フィンランドの学校見聞録

 八月二二日から二八日まで全教主催の「ILOとフィンランドの教育視察」の旅に行って来ました。
 フィンランドといえばPISAの学力テストで世界一になったことで一躍有名になりました。そのフィンランドの実際の教育現場が視察できると聞き、期待に胸を膨らませて参加しました。
 学校訪問はヘルシンキの郊外にある二〜三年前に建てたばかりの新しい総合学校でした。学校の会議室に二年生と四年生の子どもたちが一クラスずつ来てくれて、歓迎の歌をうたってくれました。少し緊張し、はにかんだ表情は日本の子どもたちとよく似ていると感じました。
 授業は必要に応じて少人数、TTなどを取り入れていました。工作の木工の初期指導という理由で、一〇人程度のグループを二人の先生が教えていました。
 フィンランドは一九九〇年に教育制度を改革し義務教育を九年間の基礎教育とし、総合学校に一年生から九年生まで通います。訪問した学校では、一〜六年までは担任と専科による指導、七年生からは教科担任制にしていると聞きました。
 授業見学、教室見学の後、バイキング形式の給食をごちそうになりました。子どもたちと実際に触れ合ったのは、昼休みの短い時間でしたが、指ずもう、折り紙などで、何人かの子どもたちと遊ぶこともできました。「こんにちは」「わたしは、日本のアニメが大好きです。」と英語で話しかけてくれた女の子もいました。
 午後から、フィンランドの国家教育委員会を訪問し、フィンランドの教育全般の話を伺いました。総合学校の校長先生のお話とも重なることが多くありました。最も印象に残ったのは、教育委員会の人も校長先生も教育の成果が上がった要因、あるいは大切にしていることのトップに「平等」を挙げられたことです。教科書はもちろん、他の教材、給食、交通費に至るまで完全無償です。フィンランドのどこに住んでいても、母国語がちがっても親の収入なども関係なく、同じ内容の教育が受けられるのです。日本のように、名ばかりの無償制度とは大きな違いです。また、国は条件整備などに責任を負うが具体の教育は現場に任せていること、カリキュラムの作成には必ず教師が参加し、過程をネットで公開し、そこに寄せられた意見も反映することなどを、誇らしく語られました。
 日本には、教育基本法という優れた法律がありながら、それを具体化するどころか、改悪し、「人格の完成を目指す」という教育の目的すら捨て去ろうとしています。それがいかに愚かしいことかを、フィンランドの教育を視ることで再認識しました。










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