No.1670 2006.10.24.
発行 泉北教職員組合

教育基本法改悪反対集会
2万2000人の声響く

 「教育基本法改悪法案を力あわせて廃案に追い込みましょう」の訴えに二万七千人の大きな拍手と共感の声が響きました。会場の東京・明治公園には、「教育基本法」と書かれたハート形の風船やビニール傘、むしろ旗が揺れます。「 十・一四教育基本法改悪反対大集会」 が十四日開かれました。泉北教組からは二名が参加しました。

 安倍政権が狙う臨時国会での教育基本法改悪の強行を許さないと、開会二時間前から公園には入場の列が続きました。集会では次のような国会情勢の話がありました。

憲法に反する二つの大問題

 一つは、「愛国心」など、あれこれの「徳目」を強制することは、憲法十九条に保障された国民の内心の自由を侵害するということです。もう一つは、現行教育基本法の命ともいえる第十条は「教育は不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきものである」を改変し、国家権力が教育の内容に無制限に介入できるようになっていることです。これも教育の自由と自主性を保障した憲法に違反します。

子どもを学校からおいだす教育破壊が進む!

 いま一つ、この間の進展で重要なことは、安倍内閣の「教育再生」プランの内容がはっきりしてきたことです。安倍「教育再生」プランでは、公立の小中学校で、全国一斉学力テストを行い、結果を公表し、全国の学校に点数で序列をつけます。学校選択制を全国に広げ、生徒の募集でも、勝ち負けをつくります。学校の予算でも差をつけ、「勝ち組」の学校は予算をつけるが、「負け組」はつぶしてしまうということです。事実、このプランの旗振り役をしている下村内閣官房副長官は、「国の基準を満たせない学校は廃校になっても仕方ないし、学校選択制のもとでは、子どもが集まらないだろうから、つぶれてしまうだろう。そのような学校にいた先生は、廃校とともに職探しをしてもらうことになる」と公言してはばかりません。さらに安倍内閣が「教育再生」のモデルとしているイギリスの教育の実態は、義務教育修了を持たずに学校を去る子どもが八%、不登校は毎年百万人以上、停学処分は十万人以上、退学処分は一万人以上と、多くの子ども達が学校からおい出されています。

「人格の完成をめざす」が教育の目標です

 集会では、全国の参加者から
 「今でさえ子ども達は『自己責任』を押しつけられ競争させられている。基本法が改変されたらもっとひどくなる。」「教育の目的は、基本法にあるように『人格の完成を』めざすもの。『国家のための教育』ではなく、目の前の子ども達の発達を保障したい」との発言が続きました。全国各地での運動が大切なことを痛感しました。
 ぜひ力合わせて改悪案を廃案に追い込みましょう。



◇ 改悪反対府下300ヶ所宣伝  11月9日(木)
 JR和泉府中・北信太駅前、南海高石駅前(いずれも午後六時〜)
◇ 府民集会 11月16日(木)午後7時〜
  大阪市・扇町公園(バスが出ます)


目から涙、目からウロコ

 Aさんは、今年四月から中学校の教師となった女性の新任の組合員の先生です。
 Aさんから、「先生の学校・水谷 修さんの講演」(十月二十一日)に参加して、次の手記をよせて下さりました。


講演した水谷修さん

自分から子どもの場所へ行く

 一人の力は小さいものと決めつけ、そんなつもりはなくても可能性を考えずに、限界を見ていたように思います。それは間違えでした。人間の力はとてつもなく大きいものだと水谷さんの講演で実感しました。
 人を救うのは、やはり人です。実際にはおのれ自身が病気や悩みに打ち勝つことになるんですが、それでも人とふれ合うことによって救われるのです。
 水谷さんの講演で、やろうと思ったことは、自分から子どもの場所に行くということです。職員室に呼び出すのはフェアじゃない、まさにそうです。子どものそばにいる教師をポリシーにしている私はそのことを肝に銘じました。

私はちゃんと先生やれてるか

 四月より教師としてスタートして。
「はよ座りー。朝のあいさつするで。○○、シャツ入れや。はい、おはようございます。」
 毎日の、朝の風景です。一日があわただしく始まり、そして終わる。これのくり返しなので、今までの早かったこと。私はちゃんと先生をやれているのか、いつも自問自答しています。
 子どもは教師を映す鏡です。どんな子どもでも素直で正直。私の心にゆとりがないと、子どももキリキリします。それで叱るという悪循環。そして自己嫌悪。それでも子どもは笑顔を向けてくれます。どれだけその笑顔に救われているか。やっぱり子どもはかわいいです。もっと知りたいです。

今しかやれないことをやるのみ

 そのために私ができること・・・いっぱい関わることだと思いました。
 教室に朝一番に行く、そうじを一緒にする、放課後残ってしゃべる。やれることをやろうと思いました。腰をあげてすぐ行動、今しかやれないことをやるのみです。

支えてくれる先生方がいる

 こんなに自由に好きにやらせてもらえるのは、支えてくれる先生方がいるからです。周りに恵まれ、とてもありがたいと思っています。


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