No.1671 2006.10.31.
発行 泉北教職員組合

「教育基本法改悪案」の審議始まる
廃案に向け、ともにがんばりましょう!

 25日に衆議院教育特別委員会が再開され、30日には質疑が始まりました。  安倍内閣は、教育基本法改悪案を最重要法案に位置づけ、成立をねらっています。  今回の改悪案は、「愛国心」をはじめとする内心の自由をおかす「徳目」の強制・現教育基本法では厳しく戒めている教育行政の教育内容への介入を無制限にできるようにし、教育の自由、自主性が奪われることになるなど、多くの問題点を持っていることを明らかにしてきました。  そして、教育基本法改悪は、憲法9条改悪による「海外で戦争する国づくり」と一体であることも明らかにしてきました。  また、伊吹文部科学大臣は25日の提案理由説明で、「教育の根本にさかのぼった改革が必要だ」と述べましたが、なぜ今の教育基本法を変える必要があるかは語ることはできませんでした。  安倍内閣が掲げる「教育再生プラン」は、@学校選択制A学校評価性B予算による学校差別などを柱としています。  競争と選別によって、子どもたちを小・中学校段階から「勝ち組」「負け組」に振り分けるものです。  いじめの問題や学力問題など教育が抱えている多くの問題を、教育基本法の改悪で解決できるのでしょうか。  「人格の完成」をめざし、一人ひとりの子どもの能力を全面的に伸ばすことを教育基本法は定めています。 今こそ教育基本法を生かし、父母・国民・教職員が力を合わせていくことが大切です。教育行政は、教育への介入ではなく、教育条件の整備を十分に行い、助けることこそ重要です。  教育基本法改悪案を力を合わせて廃案にしましょう。

教育再生会議をみると・・・
 18日に始まった「教育再生会議」は、安倍内閣が掲げる「教育改革」の検討課題を挙げました。

@教員免許の更新制度
 研究者から「教員の身分が不安定になりマイナスの方が大きい」と危惧されているものです。
 また、中川自民党政調会長によれば、「集会の自由は憲法上の権利だが、デモで騒音をまき散らす教員に児童・生徒の尊敬を受ける資格はない。免許はく奪だろう。」と、思想信条によって教員免許を剥奪するという政府与党の考えを露骨に語っています。

A学校評価制度
 「レッテル張りの基盤にもなり、学校の序列化を生む」と批判されています。

B教育バウチャー制度
 親が選択した学校にバウチャー(利用券)を提出し、学校は生徒数(バウチャー数)に見合う予算を受け取るというものです。人気のない学校には予算も少なくなる仕組みで、学校間格差を一気に拡大します。

C大学9月入学
 高校卒業後に一定期間の「奉仕活動」を義務づけるねらいがあります。
                      など。
「教育再生」の名のもとで、教育の格差と競争をいっそう拡大するものと言わざるをえません。

◇ 改悪反対府下300ヶ所宣伝
 11月9日(木)
 JR和泉府中・北信太駅前、南海羽衣駅前 南海忠岡駅前(いずれも午後6時〜)
◇ 府民集会
 11月16日(木)午後7時〜
  大阪市・扇町公園(会場までバスが出ます)

「構造改革」が生みだした「貧困と格差の拡大」にストップを
 高校生が安心して学び、進路を選べるように


 この春に卒業した高校生の就職率は95.8%。2万3千人が就職を希望しながら内定が得られず、進路を変えたり、8万5千人が進学も就職も出来ずに卒業しました。就職率は少しは改善されていますが、厳しい状況は続いています。就職できても派遣・請負など不安定な雇用が多く、15歳から25歳までの約半数は、非正規職員・従業員。正社員になっても異常な長時間労働が待っています。
 OECD(経済協力開発機構)は、日本がアメリカに次いで相対的貧困率が2位になっており、格差拡大の原因に非正規労働の拡大による労働市場の二極化を指摘しました。
 そして、その是正のために正規雇用増加の取り組みを日本政府に勧告しました。「貧困と格差の拡大」は、高校生の就修学と進路を直撃しています。
 日本の未来のためにも、経済的強者に手厚く、弱者に自己責任を求める「構造改革」路線をやめさせ、憲法(第26条 教育権/第27条勤労権)・教育基本法(第3条 教育の機会均等)を生かし、高校生が安心して学び進路が選べるように正規雇用と働くルールの確立を求めましょう。

府立高校入学料未納者を「入学取り消し」処分にする規則改正をやめよ!

 府教委は「府立高等学校及び府立工業高等専門学校の入学料の納付期限の変更」案を示しました。

 主な「変更」は次のようなものです。

@入学料納付期限を今までの4月20日から3月31日に繰り上げる。
A入学料を納付しないときは、入学許可を取り消すことができる。

 今回の提案は単に、「納付期限の変更」にとどまらず、「入学取り消し」という厳罰をもってのぞみ、生徒の学ぶ権利を侵害するもので、とうてい許すことはできません。

泉北青年フェスタ
みんなの願いに応える学級作り〜子ども・父母とともに〜

御坊市立塩屋小学校大川克人先生

大好評ミニレク講座
 和泉市立芦部小学校宮下牧三先生
  11月11日(土)
  午前10:00〜12:00
  和泉市コミュニティセンター大会議室

教育の現場における貧困と格差の実態アンケート

(児童のようすなど)

○両親の仕事が早いので学校へ早く登校してくる。
○共働きが多く、固定電話では連絡が付かない。
○子どもだけで夜遅くまで留守番をしていて、夕食が遅くなり、就寝時刻も遅くなる。朝、遅刻したり、朝食を食べずに登校している。
○朝食を満足に作ってもらっていない。
○登校してこなくなった子どもの家庭訪問をしたら家の持ち主が代わっていて、長く行方が分からなくなっていた。
○風呂に入っていない。靴もボロボロになっている。
○洗濯せず、何日も同じ服を着ている。パンツをはいていない。
○雨の日に傘がない。
○学校徴収金がすぐに持ってきてもらえない。滞納が続いている。


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