No.1679 2007.1.16.
発行 泉北教職員組合

新たなたたかいのスタートを
子どもたちの未来をあきらめることはできない

全教の「憲法・教育基本法ニュース」より
◆ 改悪法を、子どもと教育の場に具体化をさせぬたたかいを

 一二月一五日一七時五二分、自民党・公明党の与党は、教育基本法改悪政府提出法案の採決を強行し、法案は可決・成立しました。教育の条理にも、憲法にも反する希代の悪法を、圧倒的な国民の声にそむき、数の力で押し通したことは歴史的な暴挙です。
 この改悪法にもとづき今後、学校教育法、地方教育行政法、教員免許法など三三にものぼる関連法規の改悪がねらわれることになります。学習指導要領の改悪もすすめられようとしています。政府は「教育振興基本計画」を策定し数値目標などによる地方教育行政への支配・介入を強めようとすることでしょう。「教育再生会議」を利用した教育の「構造改革」を、子ども・父母・教職員などの声を聞くことも、教育の条理にもとづく検討もなく促進しようとすることでしょう。
 悲嘆にくれている時間はありません。教育基本法改悪に反対するたたかいがつくりだした到達点に立ち、改悪法を子どもと教育の場に具体化させぬたたかいをすすめようではありませんか。

◆教育基本法改悪に反対するたたかいは壮大な到達点を生み出しています

 全教、教組共闘、子ども全国センター、教育基本法全国ネットワークと、教育基本法改悪を許さない各界連絡会は、文字どおり総力をあげて教育基本法改悪に反対する歴史的・国民的な運動をすすめてきました。
 このたたかいで築かれた、子どもと教育をまもり・教育を国民的に創造する力は、私たちがかかげてきた「憲法・教育基本法・子どもの権利条約を生かす教育」の実現に向かう重要な到達点を生み出しています。
 子ども・教育・学校の問題が、これほど国民的に論議されたことはありません。多くの国民が教育基本法を知り、たくさんの教職員や学校が教育実践と結びつけながら改めて教育基本法を学びあいました。教職員・父母・市民・さまざまな労働組合や市民団体が、教育基本法改悪の問題を我が事としてとらえ、草の根からの共同が多様に広がりました。憲法の諸原則が教育との関係で幅広く議論され、憲法改悪の潮流と教育基本法改悪の問題が一体のものとしてとらえられました。財界と安倍政権がすすめようとする「教育の構造改革」の内容も広く国民の知るところとなりました。
 この間のたたかいが生み出した壮大な到達点は、改悪法の具体化を許さぬ国民的なたたかいをすすめる重要な到達点であり、子どもと教育を守り、子どもたちを大切にする教育すすめる共同を、地域からつくりだす重要な到達点ともなっています。

◆ 三つのねじれをもつ改悪法に未来はない

 成立した教育基本法改悪法は、そのまま一路教育改悪につなげられない重大な三つの矛盾を持っています。それは、憲法に違反する内容であること、教育の条理に反すること、国民の教育へのねがいと根本的に相容れないことです。私たちは憲法と、教育の条理と、国民のねがいに依拠してこれからも子どもたちのための教育をすすめます。

◆憲法改悪を許さず、安倍政権に審判を

 教育の未来をつくりだすたたかいで私たちが依拠するのは憲法です。この間のたたかいが生み出した共同を、憲法改悪を許さず、安倍政権に審判をくだす国民的なとりくみに一層発展させることで、改悪勢力に対する私たちの回答としようではありませんか。

憲法と教育基本法の精神こそ不滅の真理

 かつて教育基本法の制定を準備した教育刷新委員会副委員長であった南原繁氏は、「今後、いかなる反動の嵐の時代が訪れようとも、何人も教育基本法の精神を根本から書き換えることはできないであろう。なぜならば、それは真理であり、これを否定するのは世界史の流れをせき止めようとするに等しい」と喝破しました。憲法と教育基本法の精神こそ不滅の真理であり、子どもと日本社会の未来を切りひらく羅針盤となるものです。
 われわれ教職員はこの不滅の真理、羅針盤をよりどころとし、どのような困難があっても教職員の責務として、子どもの成長・発達を目的とする教育の営みを守りぬく決意です。そして、憲法を守り生かすたたかいを機軸にすえ、父母国民のみなさんと手をたずさえて21世紀の新しい日本社会を打ち立てる事業に邁進することを誓うものです。

組合所属に関係なく、教職員はどなたでも参加できます(入場無料)
泉北教組学習会
「特別支援教育」を考える
(日時)1月28日(日)午前9時受付 (会場)和泉コミセン
第T部 講演 9:30〜11:30
LD・ADHD後機能自閉症・アスペルガー症候群などの軽度発達障害の子どもたちの特徴と基本的な支援の方法について、講師の先生より講演があります。

軽度発達障害の子どもをどうとらえるか
第U部:相談事例11:30〜
 来年度から本格実施となる「特別支援教育」。「養護学級が無くなる」という事態は当面回避できましたが、それでも課題は山積しています。
 泉北教組では、今回堺教組から講師を招き、「特別支援教育」の基本と実践の学習会を開催します。関連書籍の販売も行います。
 多数の参加をお待ちしています。(連絡先:泉北教組/рO725−41−1953)

(講師)山田充先生
【講師プロフィール】堺市立日置荘小教諭(通級指導教室担当)
日本LD学会特別支援教育士、堺市教委特別支援教育相談員
 日本LD学会02年度大会シンポジストとして「通級指導教室からのアプローチ〜事例から見る通常学級への支援の実際〜」を発表。「読み書き障害児の指導−左右障害と読み書き障害の関連について−」等論文多数。府養研研究部自閉症教育05年度研修会で「通常学級でのアスペルガー症候群および高機能自閉症の児童生徒への具体的な支援のあり方について」発表。日本ワーキングメモリ学会06年度大会で「ワーキングメモリとADHD不注意の特徴との関連についての一考察」発表。大阪医科大学06年度軽度発達障害アセスメント研修会講師をつとめる。堺市教職員組合の元青年部長。
 組合所属に関係なく、教職員はどなたでも参加できます。(入場無料)
 LD・ADHD・高機能自閉症・アスペルガー症候群などの軽度発達障害の子どもたちの特徴と基本的な支援の方法について、講師の先生より講演があります。
事例をもとに、参加者のみなさんと具体的な支援方法を考えます。日頃、学校やクラスで困っていることを持ちより、みんなで考えましょう。(講師の先生は午後も残ってくださいます。)

前号に引き続き、「特別支援の国語教材(初級編)」と「特別支援の算数教材(初級編)」を活用してくださった先生からの感想を紹介します。
 お金を理解するという課題のため、特別支援の算数教材を利用しました。「特別支援の算数教材」は、コピーしてすぐ使えるようになっています。お金の種類から始まり、一円玉が十枚の金額、十円玉が十枚の金額へと、段階をふんですすめられるようになっています。また、硬貨の絵を切り抜いて、支払うことができるようになっています。このようにプリントを学習したあとで、実物(お金)で確かめ理解を深めました。
 「特別支援の算数教材・国語教材」は一人ひとりの学び方にあわせた学習ができる教材集です。わたしの学校では、すぐにコピーし利用できるよう、コピー機の横に常時置いています。できれば、上の学年用として、中級編(九九・かけ算)があればと願います。

山田先生が以前にされた講座での感想から
○ 基礎的なことから順を追って話していただけたので、とてもわかりやすかった。
○障害のない子どもたちにもいえるのではないかということがたくさんあった。また今後もこのような研修に参加したい。
○高機能自閉症、アスペルガー症候群、自閉症スペクトラムのことがよくわかりました。 ○知的に低い生徒にはもっと工夫がいると思いますが、実践するうえで、役立てたいと思います。
○とても具体的でよかったです。いろいろな事例を交えながらの話がとてもわかりやすかったです。見通しを持つことが苦手、不安が強い児童についての話が聞けてよかったです。
○山田先生の話を聞いて、担任している子どもがパニックになっている理由がよくわかりました。
○アスペルガー症候群の子の指導にとても役立つ講演でした。
○自閉症の子どもの特性について、深く知ることができました。
○とてもわかりやすいお話で、支援の方法など具体的な話もたくさん聞けて、とても勉強になりました。


もどる | トップページにもどる