
いじめ・学力解決に逆行
教育再生会議第一時報告案
教育再生会議の第一次報告最終案は、前々回の泉北教育にも載せましたが、今回は、いじめ対策、ゆとり教育の見直しについて詳しくふれたいと思います。
体罰は教育と相いれない
教育再生会議が『いじめ対策』として、「体罰禁止規定の見直し」をもりこんだことは、いじめの温床として指摘される教員による体罰を大々的に広げかねない深刻な問題です。
体罰は教育と相いれないものであり、学校教育法一一条で禁止されています。一九四八年の法務庁長官通達で、 (1)罰として廊下に立たせる(2)遅刻したら教室に入れない(3)用便に行かせない―も体罰として禁じました。報告案は「問題児童・生徒」を教室から排除できるように、この通達について〇六年度中に見直すことを「四つの緊急対応」の一つとしています。
いじめる側に懲罰で対応することは、いじめをますます教師から見えにくくさせ、陰湿化させる危険も強くあります。
教職員はくたくた
「ゆとり教育」を見直すとして、公立学校の授業時間の一割増加を求めていることも、学力向上につながるどころか、子どものストレスを助長するものです。
すでに「授業時数確保」の名目で、授業が延長され、「金曜日はくたくたで授業にならない」「始業式から授業がある」など限界となっているのが実情です。その上さらに授業時数の増を求めるのはまったく実情に合いません。「教職員を増やさないで、授業時数だけをこれ以上増やせば、現場の教職員は疲れ果ててつぶれてしまう。」というのが、現場の率直な声ではないでしょうか。
教育改革の前に、学校・教師を信じてみよう
一月二十五日付け、朝日新聞夕刊の日本大学教授、広田照幸氏の文章の一部を紹介します。
『ここ数年は、学校や教師への不信感をベースにしたシステムが全面化されようとしている。学校選択制度、学校の外部評価、教員免許の更新制、バウチャー制である。…中略…まじめで熱心な教師ほど、限界まで追いつめられる。近年の教員の精神疾患の増加は、おそらくその現れである。このままの方向では、さらに大量の教師がバーンアウト(燃え尽き)してしまいかねない。
金をかけずに非難や恫喝で人を動かすシステムは、一時的に高い成果を挙げたとしても、長続きはしない。「学校や教師を信用してみる」方向での改革が必要なのではないか。まずはたっぷりお金を出してほしい。ひも付きでない形で予算と人員を充実させ、教師に十分な時間的余裕を与えてみる。…中略…日本の教師の力量をもっと信用して、時間的な余裕を与える条件整備が進められねばならない。』
この方向こそ、今日の困難な教育課題をのりこえる大道ではないでしょうか。
再生会議の具体化で、子どもと教師のストレスを助長するのではなく、予算や人員を増やして、教職員の創意工夫と、子どもとじっくり向き合う時間を保障することこそ、今の学校現場に求められていることだと考えます。
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泉北教組臨時大会 2月22日(木) 5:00〜6:30 和泉市人権文化センター |