No.1687 2007.3.13.
発行 泉北教職員組合

毎年百億円を使い
なぜ? 一斉学力テスト(4月24日)

 学校は、卒業式の季節を迎えました。そして、桜の花とともに新しい子ども・生徒を迎える入学式の季節もまもなくやってきます。
 いつもなら何かしら希望に胸ふくらむ春ですが、今年はその様相がとても違います。
 それは、すでにお知らせしていますように、安倍内閣や文部科学省が、四月二十四日に学力テストを全国一斉に行うからです。【すべての小学六年生、中学三年生】
 なぜ今、全国一斉学力テストなのでしょうか? 『私の内閣の間に憲法を変える』と明言する安倍首相は、日本の教育をどうしようと考えているのでしょうか?

240万人が受験

 文部科学省のホームページにある「確かな学力」の項目には、次のような問答があります。
【質問】
 最近、子どもたちの学力が低下しているという指摘を聞きますが、本当ですか
【答え】
 文部科学省が実施・参加した全国的・国際的な学力調査によると、日本の子どもの成績は、国際的にみてトップクラスにあります。ただし、学力面でも多くの課題も浮かび上がっており・


 つまり、文科省はすでに「多くの課題」をつかんでいます。しかも、国立教育政策研究所などが行う学力調査の子どもは数千人程度です。参考までに、政府やNHKが行う世論調査も数千人程度です。
 ちなみに、今回行われようとしている「全国一斉学力テスト」は、二百四十万人がその対象です。
 子どもの学力調査が目的なら全員にテストを受けさせる必要は全くありません。

百億円あれば

 文科省は、現在、学校の先生を増やす計画を持っていません。
 では、「一斉学力テスト」の費用の百億円を、学校の先生を増やすために使えばどうなるでしょうか。
 年収五百万円の先生に換算すれば、その数二千人です。
 06年度の学校の先生が、児童・生徒数の減少のため05年度に比べて一千人減りました。これは、この減少数を十分補えるお金にあたります。

格差が固定

 「全国一斉学力テスト」をこの四月から毎年実施する目的は何でしょうか。
 それは、東京都の出来事が象徴的です。
 足立区では、学校選択制と一斉テスト結果公表をセットで実施しています。
 その結果、テストの点数の低い地域から高い地域に、恵まれた条件の児童・生徒が移動し、低所得者などが点数の低い地域に取り残されることがおきています。
 つまり、平等であるべき公教育に公然と「格差の固定」ともいうべきことが起こっているのです。

特定企業が参入

 この一斉テストでさらに大問題なのが、文科省が、問題用紙、解答用紙の発送も、回収も、採点も、集計も、分析も全部特定企業に行わせることです。
 すでに先行して、民間企業に丸ごと委託して学力テストが行われている東京のある区では、教材業者から
「おたくのお子さんの都内の順位を教えましょうか」という電話を受けた親もいるということです。

予備調査の内容・例
これはプライバシーです

一、朝食を毎日食べているか
一、1日あたりどのくらいの時間テレビを見ているか
一、家に本が何冊くらいあるか
一、1週間に何日塾に通っているか
一、家にコンピューターがあるか
一、家の人は、学校の行事によく来るか など
 以上の項目等が、テスト以外に児童・生徒に質問されます
【特定企業】ベネッセ  NTTデーター

耐震補強工事4校
黒鳥小プール改修実現

 来年度の和泉市教育予算案が発表されました。主な内容は、左の表のとおりです。
 消耗品費は、昨年度比約4%削減されましたが、懸案であった耐震補強工事を4校で行うとしています。
 また、長年、要求していた黒鳥小学校のプール改修が実現する見込みです。ねばり強く実現に向け取り組んできた成果です。

和泉市来年度教育予算案

耐震補強等工事費
国府小・北池田小  1億1000万
和泉中・信太中   1億7730万

校舎等営繕工事費
小学校         4520万
  内黒鳥小プール改修 2270万
中学校         1750万

体育館等整備工事費(石尾中)
          3億6000万

消耗品費
小学校       3521.3万
中学校         2349万

校用備品購入費
小学校        973.8万
中学校        473.9万

図書室用図書購入費
小学校         1400万
中学校          700万

全国一斉学力テストを考える府民集会

不参加の犬山市教育委員中嶋哲彦さんを迎えて

◆3月22日(木)18:00〜
◆会場 たかつガーデン8階

たかつガーデンへのアクセス
・近鉄上本町駅から北へ徒歩3分
・地下鉄谷町九丁目駅から徒歩7 分


もどる | トップページにもどる