
教育改革3法案に反対
改憲を参議院選挙の争点として打ち出した安倍首相の下で与党は、改憲手続き法案を多くの国民の反対を踏みにじり、強行成立させました。しかし、この間の国会論戦のなかで、結局、改憲をやりやすくする法案ではないかとの声が高まり、拙速な成立に反対する声が圧倒的多数を占めました。また、この間の各種の調査に表われた憲法問題についての国民世論は、改憲賛成が減り続け、改憲反対が増え続けています。
政府・与党は、改憲手続き法案の強行と一体に、改悪教育基本法の具体化である教育改悪3法案の今国会での成立をねらって、衆議院で強行採決しました。すでに明らかにされているように教育改悪3法案は、いずれも憲法の民主的諸原則に反するものであり「教育破壊法案」といっても過言でないものです。学校教育法改悪は、「国を愛する態度」を子どもたちに押し付けて内心の自由を侵害するとともに、授業を持たない副校長や、主幹教諭・指導教諭などの新たな職をもうけて管理支配を強め、現場の長時間過密勤務をいっそう悪化させるものです。教員免許法等改悪は、免許更新制を導入して政府いいなりの教員をつくるとともに、「指導が不適切な」教員を免職にできる措置を導入するなど、乱暴極まりないものです。地教行法改悪は、地方教育行政に国が介入するしくみをつくろうとするものです。
これまでの審議においても、3法案が、憲法が定めた教育の原則に反しており、競争と強制によって子どもたちと教職員を追いたて、学校の教育的機能を破壊するものであることが明らかになっています。また、先日実施が強行された「全国一斉学力調査」についても、競争と管理の教育体制を強め、地方教育行政に対する国の統制と介入を引き起こすことなど、地教委当局者からも懸念と批判が広がっています。
私たちは、教育改悪3法案の強行をゆるさず、廃案をめざすたたかいに全力をあげる決意を表明するものです。また、「教育再生」の名による「教育破壊」の策動をやめるよう強く求めるものです。
多くの国民はいま、憲法9条改悪反対の圧倒的な世論に示されるように平和への強い願いをもち続けています。いま、政府に求められているのは、憲法を守り平和的な政治と外交をすすめるとともに、憲法原則にもとづいた教育をおこなうこと、そして、貧困のひろがりと格差の拡大を解消して国民のくらしを守る政治に努めることです。
私たちは政府に対して、次のことを強く求めます。
一、憲法原則に反して「教育破壊」をもたらす教育改悪三法案の強行をおこなわないこと。
一、日本国憲法にもとづいて平和・人権・民主主義の精神をつらぬく教育をすすめ、格差と貧困の解消に努めること。
府労組連夏季闘争
主な要求項目(全項目は職場決議案参照)
○全ての教職員の基本賃金について、月額1万円以上(非常勤職員については、時間額100円以上)引き上げること。
○一時金の時限的カットを中止し、夏季手当を引き上げ6月29日に支給すること。07年度からの勤勉手当への「評価結果」の反映、扶養手当の算出基礎からの除外を撤回すること。
○「評価・育成システム」の「評価結果」の賃金リンクは撤回すること。また、「評価・育成システム」は子どもと教育を歪める重大な問題を含むものであり廃止・撤回すること。
○非常勤職員の賃金引き上げなど待遇改善をおこなうこと。
○「再任用制度」「教育専門員制度」については、希望者を全員雇用すること。
○教職員の異常な長時間・過密労働を解消すること。また、勤務実態調査をただちに実施すること。
第1次決起集会
6月12日(火)18:45〜
府庁正面駐車場(職場決議提出)
第2次決起集会
6月19日(火)17:00〜
教育塔前(最終回答予定日)
全国一斉学力プライバシー調査検証始まる
序列化進める「悉皆調査」
もっと他のことに予算を使え
4月24日実施の「全国学力学習状況調査」は、学校教育に競争と序列化を持ちこんで教育をゆがめるとともに、国民のプライバシーを侵害する重大な問題点を持っています。
泉北教組では現在、検証を始めていますが、次のような点でお気づきの事がありましたら、組合または分会責任者の方までご意見をお伝えください。
〈アンケート内容〉
@教育委員会や学校から、保護者または子ども向けに、事前説明が行われましたか。
A「テスト対策学習」が行われましたか。
B子どもたちから、どんな反応がありましたか。
C保護者からの反応はありましたか。
D調査内容で不適切なものがありましたか。
なお、9月には結果が返送される予定になっていますので、再度公表方法などについて調査を行います。ご協力ください。
こんな調査項目は許されるのか
小学校ではベネッセ、中学校ではNTTデータ(旺文社の関連会社)がデータ処理を委託されています。大阪府下では個人を特定できないように処置されましたが、全国的には8割以上の地域で、個人が特定できます。受験産業が(24)の結果をもとに、塾への勧誘等を行うのではないでしょうか。
「総合的学習の時間」の内容については、文科省が例示はするものの、具体化は各学校にまかせられています。(66)〜(69)のような項目は、内容をチェックすることになり、「教育課程の編成権は各学校にある」という原則からはずれることになるのではないでしょうか。また、授業は、地域や子どもたちの様子や授業者の指導のねらいなどによって変わるもの。(75)(76)の内容は授業方法について、全国一律に画一化しようとする意図があるのではないでしょうか。
また、今回の調査では、事前にビデオまで配布して、問題の配布方法など教師の活動をマニュアル化しました。今後、文科省の号令の下、全国の学校・教師に画一化された行動をとらす機会を増やすのではないでしょうか。
広島では町教委が事前に「特訓」
今回の学力調査の直前に、広島県の北広島町教委は、独自の問題集を作成し、時間配分や解き方を児童・生徒に「特訓」していたことが判明しました。広島県では、02年度から「悉皆」で学力調査が行われ、結果が市町村別に公開され、ランク付けが行われています。町教育長は、「通常の教育活動の一環」と回答しているようですが、「悉皆調査は、学校間の競争をあおり、序列化につながる」との私たちの主張を裏付けるものです。
私たちは、改めて文科省に対し、悉皆による調査の中止を求めます。また。各地教委に対し、来年度以降の参加を取り止めるよう申し入れます。
こんな質問許される?
(小中共通)
3.(24)学習塾(家庭教師の先生に教わっている場合を含みます)で勉強をしていますか。
@学習塾に通っていない。
A学校の勉強より進んだ内容や難しい内容を勉強している。
B学校の勉強でよく分からなかった内容を勉強している。
C上記ABの両方を勉強している。
D上記ABの内容のどちらともいえない。
(小中共通)
12.あなたは「総合的学習の時間」の授業についてどのように思っていますか。
(66)「総合的学習の時間」の勉強は好きだ。
(67)「総合的学習の時間」の授業で新しいことを発見できる。
(68)「総合的学習の時間」の授業で学習したことは、普段の生活や社会に出たときに役に立つと思う。
(69)「総合的学習の時間」の授業で学習したことによってほかの教科の授業も分かりやすくなったと思う。
(小学校6年)
13.(75)国語授業で絵、図や表、グラフなどを使って文章を読んだり、書いたりしていますか。
(76)この問題(国Bの1.の問題)は学級やグループで司会者となって話しあいを進める問題です。あなたは国語の授業の中で司会をすることがありますか。